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Posted by LOGPORT運営事務局 at

2011年11月29日

越の松原

冬が来たかと思いきや、暖かさが逆戻り。
なかなかはっきりしない天気が続きますね。

今日は穏やかだったので、海岸線に行ってきました。
海は夏ほどではないもののそれなりに静かめでしたが、
潮の香りがいつになく強かったです。

さて、冬になると風が吹き荒れるであろう海岸沿いを守ってきた風景をご紹介します。
真野湾に沿って連なる松林、越の松原。




江戸時代に作られたといわれるこの松林。
海が近いところにはよく見られる光景ですが、強い海風によって大きな松がすっかり曲がっており
自然の力を感じさせます。







この美しい松林も、松くい虫の被害により一時は危機に陥ったのだとか。
景観、そして暮らしを守るために、平成に入ってからも松の植樹を行うなど
地域をあげての松原の整備が行われているのだそうです。




夏は海水浴場としてにぎわうこの地区、
しかし昔と比べると砂浜が少しずつ後退しているのだそうです。
佐渡に限ったことではないのですが、海から吹きつける風・また浸蝕によって砂浜が減る→国土減少につながるという、これはこれで実は問題になっているんだとか。
河川が整備されてきたことにより、海岸に流れ出る砂の量が減っているために
砂の増減のバランスが崩れているということなんですね。
しかしその河川整備も人々の暮らしを守るためには必要なことなので、
このあたりはなかなか難しいものなのでしょう。

そして松原といえば・・・先の東北太平洋沿岸を襲った津波により
陸前高田をはじめとした美しい松原が根こそぎ壊滅してしまったのは記憶に新しいところです。
松の木という自然の力を借りて、人々は何度も救われ、また癒されてきた。
しかし本物の自然の力はそれを超越することもある。

なんだか答えの出ない問題をぐるぐると考えてしまいますね。
  


Posted by mon-amie at 17:31Comments(4)佐渡の風景